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送別会(そうべつかい)
今まで共に働いてきた方や定年退職される方、寿退社や出産、育児のために転職や試用期間の終了など、時間を共にされてきた方を送る会です。
歓迎会同様会の用途で大きさや規模は異なってきます。
就職難といわれている中若者の転職は後を絶ちません。また、高齢化社会になっていますので必然的に定年退職される方も増えています。
現在も送別会を開いている会社はとても多く、宴会の理由の一つとなっていますが上記のように今後需要の高くなる会です。
- (1)お店選びのポイント
- (2)人数の確定
- (3)事前に準備するもの
- (4)幹事の心得!おさえるポイントはコレ!
- (5)大まかな流れ
- (6)タイムラインごとのポイント・気をつけること
- (7)朔からの提案
(1)お店選びのポイント
幹事に指名された際は上司の好みももちろんですが、送別される方がメイン主賓となりますので上司の好みを配慮しつつ主賓の方が喜びそうなお店を選択しましょう。
送別会の際使われるお店として多いキーワードは、やはり主役が喜んでくれそうなお店や主役の行きつけのお店などです。
送別会では必ず主役の挨拶が入りますので隣のテーブルを邪魔しない、されない個室がおススメです。そのほかですとお身体に不自由がある方がいらっしゃったりされたらその方への配慮があるお店が良いでしょう。(車イスで店内に入れない。足が悪いのに座敷だった。階段が苦手な方がいるが席が二階だった。飲むとお手洗いが近くなるがお席からとても遠かった。など)
そして予約時にしっかりと送別会であるという意図をお店側に伝えましょう。
送別会と分かるだけで、お席は隣の方と近すぎないようにしてほしいな…というこちらの気持ちもお店側に伝わるでしょう。
お店の人には関係ないからという形で取組んでいると大きな会になればなるほど誤差が出てきてしまいます。
お店の方と二人三脚で会を作っていくイメージを持ち、取組む事は必要不可欠です。
予約の電話をするタイミングは大体2週間~3週間前。
人数がはっきりと決まっていなくても前後10名くらいでしたら了承圏内でしょう。
それ以上になってしまうと、お店からするとあまり好ましくありませんので、その可能性がある場合はあらかじめ伝えておくことも大切です。
人数がどれくらい前後しても大丈夫なのか尋ねてみたり、ある程度決まってきたらその都度お店に連絡するという旨を伝えましょう。
3月の最後の一週間は送別会のピークです。この期間に送別会を考えている方はとにかく早めに電話しましょう!
(2)人数の確定
人数や予算は場所が決まってから詳細を決めても十分に間に合います。
まず、第一希望のお店が取れる段階で連絡をしましょう。
もし、余興でこういうものが必要だ、プレゼントが大きいので前日には会場に運びたい、サプライズで映像を流したいのでプロジェクターがあるお店が良い。など特殊な希望をお持ちでしたら、その希望からお店探しや連絡を始めましょう。
そして上司と主役に開催日と場所、時間を確認した後、会に参加していただきたい方への連絡を行います。
20名程度いる会ですと、なかなか返事をくれない人が数名いるものです。
また、送別会では、あまり親しくない方でもお世話になったので、という理由で参加される方も大勢いらっしゃいます。
全員から滞りなく返事が返ってくるように「案内を出す日と開催日の中間日」に返事をもらえるように設定すると良いでしょう。
日程をハッキリさせておくことで返答の催促もしやすくなります。
そして返事が揃った段階で、挨拶をお願いする方や席の配置など決めていきます。
返事が遅れている方には遠慮なく声をかけ、お店の方にもキャンセル料はいつから、いくらかかるのか確認しておきましょう。
日程や出欠の調整には「調整丸」がオススメです。
- お役立ちツール
- 案内状サンプル
(3)事前に準備するもの
- ●出決者の最終チェック
- ●席のレイアウト
- 朔では「○○さんお疲れさまでした。」「○○さんありがとうございました。」という大きな張り紙を持ってこられた方もいらっしゃいました。
席の飾り付けなどができるかどうかも確認しておきましょう。
- ●座席表
- 送別される方と上司の方の席が分かりやすいように。
あらかじめお店にどんな席になりそうか確認しておきましょう。
上座と下座がありますが、大人数の場合は全ての席を見渡せる席を上座にすることをオススメします。
- ●司会進行表
- どのように会を進めていくか。挨拶は誰にして頂くのか、どのタイミングで組み込むのか。
送別される方の挨拶はどれくらいで考えるか。少し細かく時間配分をしましょう。その内容をお店の方と共有すると協力してもらえることがあるはずです。
- ●挨拶をしていただきたい方へのお願い
- だいたい会の2週間から1週間強前にお願いしましょう。ギリギリになると頼まれた方もいい迷惑です。
もしこの期間より早めに決まるようであれば早めにお伝えしましょう。
- ●催し物の準備
- 送別会ですのでゲーム等はしないことが多いですが、ゲームをするようであればその準備。
送別会では映像で送別者との思い出を楽しむ姿がよくあります。(大体10分前後)もしプロジェクターを使う催し物をするようであれば事前にお店のプロジェクターできちんと再生されるか確認しましょう。
対応できない機器、機種などもあるので要注意です。
- ●くじ引き
- 送別者と上司の方は指定の位置で良いですが、そのほかの方はくじ引きにされるようでしたら準備が必要です。
送別会ですので皆様送別者の所へ行きお話しを楽しまれることが多いので、必ずあったほうがよいというわけではありません。
アメやガムに番号札を付けたりして、それをくじにするのも面白いと思いますよ。
- ●プレゼント
- 送別者への贈り物。お花や贈り物。また皆さんからの寄せ書きでも結構です。花束の予算は3,000円~が一般的だと思います。
- ●その他
- ガムテープやセロハンテープ、ボールペンやメモ用紙など、書くものは必要最低限持ち込むと良いでしょう。
受付の際はもちろんお席のレイアウトの際にも使うことが出来ます。
(4)送別会の幹事の心得!おさえるポイントはコレ!
送別会では主賓が決まっております。当たり前のことですが主賓をたてられる会にしましょう。
また、規模が大きくなればなるほど、ひとりひとりが送別者の方とお話することが難しくなってきてしまいます。
たくさんの人が集まってくださるということは、それだけ送別者の方が慕われていたという証拠です。皆さんがまんべんなくお話しできるように配慮しましょう。
そしてお店の方に席を担当してくれるスタッフが誰なのかを伺いましょう。困ったときや、会の打ち合わせをしておくことで、協力してもらえることが格段に増えてきます。
(5)大まかな流れ
1.受付
2.乾杯のあいさつ(1人か2人)→乾杯
3.催し物。プレゼントやプロジェクターの上映。→送別者からの挨拶
4.締めのあいさつ(1人か2人)
最後に写真撮影があると思い出に残り送別会らしくなるかと思います。
- お役立ちツール
- 挨拶の例文
(6)詳細、ポイント、気をつけること
時間 | プログラム | 所要時間 | ポイント | 気をつけること |
---|---|---|---|---|
17:00 | 幹事来店 | 会の人数によりどのくらい前に来店されるかは異なりますが、30名様位の会でしたら1時間前でも十分です。 この時間を使って席の担当者や会の確認をしましょう。「くじ」があるようでしたら配布も忘れずに! |
幹事様の予想より早めに来店される方も数名いるはず。 そのことも頭に入れておきましょう。 | |
17:30 | 皆様ご来店 | 受付をする際に、飲み物を決めておいてくださいと声をかけましょう。 | 受付でもたつかないように、あらかじめ受付で行うことを把握しておきましょう。 | |
17:50 | ドリンクオーダー、提供 | 10~15分 | お飲み物のオーダーは、ひとりひとりお好みのドリンクをオーダーしてもらっても良いですし、あらかじめ食前酒のように全員同じものをお店側にお願いしておくのも良いでしょう。 食前酒は日本酒よりも誰でも比較的飲みやすい梅酒などがおすすめです。 |
|
18:00 | 乾杯の挨拶 | 1人5分 | ドリンクが皆様行き渡ってから挨拶を始めましょう。 | 挨拶中に来店される方も少なからずいらっしゃるかと思いますので、その方への気配りを忘れずに! |
18:05 | 乾杯 | 「それでは1時間ほど歓談の時間を設けます。その間○○さんへの挨拶もぜひよろしくお願いします。 しばしご歓談ください。」などの一言を入れましょう。 | ||
18:10 | 歓談 | 60分 | 歓談の最中は皆さんが楽しんでいるか、飲み物は行き渡っているか、送別者への挨拶は皆さんしているか、など幹事様も楽しみながら気を配りましょう。 | この時間に手が空いているようであればお会計をしたり、この後の催し物の確認をしましょう。 催し物の最中は料理の提供NGとするのであれば、この最中に出し切るようお店側にあらかじめ伝えておきましょう。 |
19:00 | 催し物 送別者の挨拶 プレゼントの贈呈やプロジェクター上映。 |
30分 | 催し物の最中も区切りがつくように、しっかりと合間合間に幹事様の声を挟みましょう。 | プロジェクターの操作を店員さんにお願いしている時はあらかじめ声をかけておきましょう。 |
19:30 | 歓談 | 30分 | この時間にデザートと最後のお料理がある場合は提供していただきましょう。 | 御食事がすすんでいない可能性大です。「残り30分ですのでお食事も召し上がってください」と一言入れると良いでしょう。 |
20:00 | ラストオーダー | 10~15分 | ラストオーダーが提供し終わりましたら次の工程に移りましょう。 | |
20:10 | 中締めのご挨拶 | 1人5分 | 締めの挨拶は送別者の方が、その後幹事様が中締めの挨拶をしましょう。 | |
20:30 | 写真撮影 | 5~10分 | もし写真撮影をお考えでしたらこのタイミングで。 あらかじめ店員さんと相談をしておき、どこから撮るとよいかアングルを決めておきましょう。 |
|
20:40 | 解散 | 幹事様は全員が店を出るまで待ってから、出ましょう。 その時に忘れ物などの確認も必ずしましょう。 |
三本締め、一本締め、一丁締め、などで締めます。 違いは枠外の※参照 |
- 一本締め
- 内だけの少しくだけた雰囲気での場で使われます。
パパパン、パパパン、パパパン、パン。を1回だけ行います。
- 三本締め
- 身内だけでなく、関係者などを含めた正式な場で行われることが多いようです。
パパパン、パパパン、パパパン、パン。を3回繰り返します。
- 一丁締め
- 「よぉ~、パン」と一拍だけ手をたたくもので、簡略されたものです。
関東では一丁締めを一本締めと呼ぶので、一本締めと一丁締めの違いが分からない人も多いため、音頭をとる方は、「よぉ~、パン!」の一丁締めで締めたいと思います!と述べると良いと思います。
最近では、簡略のためと他のお客様への配慮で、この一丁締めをする方が多いです。
(7)朔からの提案
お席のレイアウトや上座の位置などFAXで送ることが出来ますし、事前にご連絡いただければお席の見学も承っております。
お花やケーキの手配もさせていただいております。
花束でしたら、1人につき3,000円くらいが妥当でしょう。
送別会は帰りが名残惜しくなってしまうことが多いです。
お席のお時間制限はさせていただいていない場合が多いので、是非そのままお時間の許す限りお話しに花を咲かせてください。